インドネシアでは、車やバイクの数が多く、特にジャカルタなど主要都市では道路の面積を超えるぐらいの車が道を走っていると言われており、 毎日の渋滞には悩まされますが、2億4千万人を超えるともされる人口大国では急激な成長のさなか、「渋滞は名物」と考えるほかないのかも知れません。
日本人を雇用する会社の多くは、社用車と運転手を会社からあてがわれ、朝と夕の送り迎えがつくケースが多いように思われます。
日本人であれば歩いての通勤や公共交通機関を利用することに慣れていますが、残念ながらジャカルタにおいても地下鉄はなく「歩く
ことができる歩道が少ない」または「乗り合いバスでは運転が雑で、治安面も不安」とされ、
日本人従業員に何かあった場合を考慮し、車と運転手がセットで提供されているのです。
通勤に片道1時間半ないしそれ以上をかけることは日常茶飯事のことで、"渋滞とお友達"となる努力が必要ですね。
そのため、車には新聞、雑誌、小説本、音楽プレーヤー、携帯ゲーム機などが必需品と言われています。
会社によっては「会社負担のため、休日も自由に使って良い」とする場合もありますが、それはごく少数派と言えます。
多くは「私用の場合は運転手の残業代とガソリン代は個人負担」とされています。
一般的には、半日の使用で約10万ルピア(約900円 ※2012年2月)、一日の使用で約20万ルピア(約1,800円 ※2012年2月)が相場のようです。
その他、チップは状況に応じて支給すると良いでしょう。
運転免許証は最短、1日で取得できるお国柄の事情はありますが、何かがあった際のリスクが高いことを理解しなければなりませんので、決してお勧めはできません。
ただし、ジャカルタ生活3年以上という方の中には、車を運転したいという方も出てくるもので、
語学的にもしっかりとした能力を持ち、会社の許可を得た上で運転をされています。
気をつけなければならないことは以下が挙げられます。
- 事故を起こした場合の、医療補助があるのかどうか
- 事故を起こした場合、車両の責任が会社または個人のどちらにあるのか
- 警察沙汰になった際の自己防衛能力を有しているかどうか
外国人でも車の購入は可能です。インドネシアは関税が高く設定されているため、 現地で生産された日本車でも日本で購入するよりも高くつくことは理解しなければなりません。また、今後も長期間、インドネシアに滞在するご計画があっての購入になるでしょう。 そういったことから、多くはインドネシア人配偶者を持つ方が購入されています。