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第36回 怒られるのが怖いイエスマン
Author : セルナジャヤ 高橋
Posted: 2008-05-09 00:00:00 | Category:
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第36回 怒られるのが怖いイエスマン

某日系企業の方から先日、「新たに2人採用したので、入社日までに2人の『机』を準備しておくよう総務担当者に指示したところ、確かに机は用意されていた が『いす』が用意されておらず参った!」と笑い話のようなお話を聞きました。総務担当者の言い分としては、「机を準備しておくように言われたが、いすは言 われなかったから」とのこと。その方は「日本人なら普通、机といすはセットだと思いますよね。インドネシア人はそうではないのかな?」と不思議に思われて いました。

 ◇言われた事のみ実行 質問に工夫を
 会社に戻り、インドネシア人スタッフに早速その話をしたところ、「指示通りに机を準備 しただけだから、間違っていない」「指示以外のことをして、後で怒られるのが嫌なのでは」「言われた通りにやっただけだから従順!」と、予想外のコメント にあぜんとしました。同じ話を日本の方々にすると「信じられない話だね」「なんでそうなるのかなー」と反応が全く違い、インドネシア人と日本人の感覚・考 え方の違いを改めて感じました。これは極端な一例ですが、日本では“当り前”のことがインドネシアでは“当り前でない”ことが多いようです。

 ま た、ある方は「インドネシア人は“イエスマン”だからなー」とおっしゃっていました。
これは面接の際に「××できますか?」と尋ねると「イエス!」と答え たのに、実際に
採用してみると全くできない。「××したか?」と確認すると、実際にはまだ処理されていない-ということを皮肉っていらっしゃったのです。 同じように思われている方も多いのではないでしょうか?

 これも机の例と同様に「面接で『できない』と答えたら採用されないから」「まだやっていないと言うと怒られるから」との発想からのようで、悪気は全くないようです。

 わたしは仕事柄、日本人の面接によく同席します。確かに日本人の求職者のほとんどは、できないことを尋ねられた場合は「これから勉強します」「経験がないからやってみないと分かりませんが」などと答えています。

  この“イエスマン”対策としては、イエスまたはノーで答えられる質問を避けてはどうでしょうか。例えば「(表計算ソフトの)エクセルは使えますか?」では なく「エクセルでどのようなものを作れますか?」、「××はしたか?」ではなく「××は今、どのような状態になっているか?」などと、質問の仕方を工夫し てみてはどうでしょうか。
 いずれにせよ感覚や考え方の違いは簡単には埋められないので、まずはお互いを理解しようとすることが大切だと思います。

時事速報インドネシア便掲載

 

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