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第28回 ジャパニーズ・スピーカー(1)
Author : セルナジャヤ 高橋
Posted: 2007-07-27 00:00:00 | Category:
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第28回 ジャパニーズ・スピーカー(1)

よく「日本語ができる○○担当者はいないか?」といったリクエストを受けます。
言葉・文化の壁を乗り越え、海外でのビジネスを円滑に進めていくためにも、 日本語能力、そして日本の文化を理解するジャパニーズ・スピーカー(日本語可能なスタッフ)の存在は見放せません。今回は、業種を問わず常に需要の高い ジャパニーズ・スピーカーについてお話したいと思います。

 ◇高まる日本語習得熱、円滑な意思疎通仲介
 インドネシアでは国際交 流基金による日本語能力試験を受ける者が年々増えてきており、日本語レベル基準として採用時の参考とされている企業も多いかと思います。一般的に、ビジネ スで通用する日本語レベルは2級以上と言われています。日本語学科を持つ各大学での卒業生の多くが3級取得者、2級取得者が若干という中、某大学では3年 生以上で15人、また別の大学では2年生以上で8人の2級取得者がいるというように、日本語教育レベルは各地で高まっており、日本語を学ぶ人口も増え続けています。

 某企業では、購買部門で従業員の不正が発覚し、何度も担当を替えてみたけれどなかなか改善されなかったそうです。駐在員の方 も語学力に難があったためにうまく指示ができず、思ったことを従業員に理解してもらえず、大変苦労されていたそうです。
そこで、新たに日本語のできる人材 を採用したところ、日本人の考え方をよく理解している人材であったことも重なり、以前に比べ円滑なコミュニケーションが図れるようになり、駐在員の方の指 導もスムーズに行われるようになったそうで、「改めて言葉が通じ、意思疎通の図れるコミュニケーションの重要性を実感した」と言うことでした。

  また、某日系メーカーに勤めている日本語の流ちょうな女性は、入社当初は通訳として採用され、日々の業務を通じた実践で語学力を磨いたそうです。いったん は経理に配属されたのですが、その後秘書に抜てき。重要な内容の通訳も兼ねることから会社の内部事情も把握するようになり、今では駐在員の右腕として活躍 されているそうです。彼女自身、今のポジションに抜てきされてから仕事へのやりがいを見いだしたそうです。

 このように、ジャパニーズ・スピーカーは言葉の面でのサポート以外に、日本人の習慣やビジネスマナーをほかの従業員に伝え広める重要な役割も担っており、日系企業にとって「なくてはならない存在」となっています。
 次回は、この「なくてはならないジャパニーズ・スピーカー」の具体的な雇用事情についてお話したい思います。

時事速報インドネシア便連載

 

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