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第25回 民族性と人事採用その1
Author : セルナジャヤ 高橋
Posted: 2007-04-27 00:00:00 | Category:
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第25回 民族性と人事採用その1

先日、人事マネジャーの求人依頼を受け、数名紹介し面接した結果、企業の方にとって良いと思われる人材がいたのですが、「引っ掛かることがあり悩んでい る」との相談を受けました。その「引っ掛かること」とは、その人材がスマトラ島のバタック人だったこと。いつも面接を行うのは日本人とバタック人の管理職 で、以前バタック人を採用した際に、一部のスタッフから「またバタック人を採用した」「同じ民族を優先し採用しているのではないか?」と言われたことがあ るそうです。今回もそのような誤解が生じないかと懸念されていました。

 ◇国内最多のジャワ人、温和で人事管理職向き

 特に求人ポジションが人事マネジャーとなれば、従業員との円滑なコミュニケーションが必須になることから、採用には慎重になられていました。このようにインドネシアでは、どの民族の出身かということも採用に影響することが多々あります。

 以前にこの連載で、差別に触れかねないなど公にはできない宗教や民族についての求人リクエストを受けることがあるとお話ししました。今回はそうしたネガティブな内容ではなく、出身民族の人柄傾向や採用上のバランスについて触れたいと思います。
 求人者から特定の民族出身のリクエストをよく受けるポジションは人事と経理で、300以上いる民族の中で一番挙げられるのは「ジャワ人」、次いで「バタック人」です。この回では最も人口の多い「ジャワ人」の特徴についてお話ししたいと思います。

  一般的にジャワ人は温和で優しい、人当たりが良い、協調性がある、柔軟性があり従順-と言われています。その反面、本音を言わない、優柔不断、はっきりし ない-などとも言われています。また、中部ジャワの人たちは手先が器用で工場のオペレーターに向いているとみられ、「オペレーターは人事担当者が中部ジャ ワまで行き、募集している」と製造業のご担当者からお聞きしたこともあります。

 オペレーター派遣については、「人材はどこから連れてく るのか?」と尋ねられたことが何度もあります。もともと人口が最も多い民族であるので、自然と従業員の大半がジャワ人という企業が多いようです。それを反 映してか、「従業員とのコミュニケーションがうまく取れやすい」「従業員に受け入れられやすく、反感を持たれにくい」「交渉ごとを穏やかに進められる」な どの理由から、ジャワ人は人事職に適していると言われ、実際に人事管理職の採用にジャワ人を希望される企業も多いです。
 人事、オペレーター以外では、柔軟・従順な性格の人が多いことから、秘書にも向いていると言われます。これらはあくまでも「一般論」で、すべては本人次第ですが、こうした民族の特徴を知ることも、従業員とうまく付き合うために参考になるのではないでしょうか。

 次回は、求人で2番目に挙げられることが多い「バタック人」についてお話ししたいと思います。

時事速報インドネシア便連載

 

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