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第45回 「ジルバブ姿の女性が増加」
Author : セルナジャヤ 高橋
Posted: 2009-03-20 00:00:00 | Category:
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第45回 「ジルバブ姿の女性が増加」

新聞などでは公にできない条件が付いた求人のリクエストを時々、受けることがあります。宗教と民族に関するリクエストがほとんどなのですが、これらのご意向は従業員に配慮して、日本人のご担当者から直接うかがうようにしています。

 例えば営業職の場合は取引先が華人系のため「華人系」、サービス業ではお祈りの時間を優先されては業務に支障を来すとして「イスラム教徒以外」、人事担当の場合は従業員の大半がジャワ人だから「温和なジャワ人」を希望されたりと、それなりの理由があります。

 ◇着用問題視はタブー 入社後に“変身”も
 ほかの宗教・民族的な事柄・習慣・性質と比べて採用担当者やユーザーが抱く“印象”がとりわけ反映されているものに、イスラム教徒の女性が頭に巻くスカーフ(ジルバブ)があります。

  ジルバブについては各企業とも賛否両論だと思います。「作業中、機械に巻き込まれる恐れがある」として安全面から制限しなければいけない製造業もあります が、大半は“違和感”によるもので、特に秘書や営業など接客が多いポジションでは、着用しない
女性が経営者からは好まれるようです。事務スタッフを募集さ れていた某日系企業のご担当者は逆に、「ジルバブをかぶっている方が不正をしないように見える」との印象から、着用している女性をむしろ希望されていまし た。

 履歴書の写真ではしていなかったのに、実際に会ってみるとしていたり、入社時はしてなかったのに、しばらくして着用し始め採用側が戸惑っ た、という話もあります。
それに対してあれこれ言うのはもちろんタブーで、結婚や心境の変化などで着用し始めることもあり得る、と認識しておかなければい けません。

 これまでしていなかったスタッフがある日突然してきて驚いたことがわたしにもあります。しかし今では女性スタッフの半数が着用し、服装に合わせて日替わりでコーディネートしたり、アクセサリーを着けたりするおしゃれなスタイルを見て、楽しませてもらっています。

  ほかの条件は一致しているのに、ジルバブのためにその候補者が対象外になってしまうことが多々あり、リクルートエージェントとしては大変残念に思います。 某大学の
日本語専攻の学生を対象にした就職説明会を以前行った際、女性参加者の約7割が着用していたことがありました。今後の採用の際、ジルバブを着けた 女性が増えている現状を考慮していただければと思います。

時事速報インドネシア便掲載

 

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