第72回 「2011年上半期の人材動向」
Author : セルナジャヤ M
Posted: 2011-07-21 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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◇高給人材の転職ブーム
インドネシア人マネジャークラスの賃金相場はこれまで800万~1200万ルピアと言われていましたが、中には頭角を現し、実力が認められ1500万ルピアや2000万ルピアの賃金を受けている者もいます。
ただし、長年勤めてきた会社からの評価は固定化してしまい、システム作りも終えて安定期に入っているために、いつになってもマネジャー職以上の役職が得ら れないままでいる、というジレンマを持つ者も多く、これまでの知識や経験を大いに生かすことができる転職先を探すも、給与の高さが足かせとなり、多くは転 職がかなわずにいました。しかし現在、そんな彼らの能力や経験を求め、基盤づくりを第一のプライオリティーとする新規設立企業によって転職が可能となり、希望額で採用され始めてきています。
◇スタッフ~中堅クラスの増員へ
リーマン・ショック後、経済成長国として台頭したインドネシアでは、二輪・四輪業界をはじめ、比較的多くの企業が成長期へと突入し、組織の拡大が急がれて います。既存社員の底上げによるスタッフクラスの新規雇用や、スーパーバイザークラスなどの経験者の雇用が急がれています。
◇採用はスピード勝負
特に中堅クラスは、どの企業も求めている層であるため、業界や求職者本人の経験によっては引く手あまたとなります。新規設立企業も採用を急いでいる現状では、短期間で獲得をしなければ他社に採られてしまうことも十分あることを認識しておかなければなりません。
◇経済成長による賃金の見直し
数年前の賃金テーブルを更新していないために、新卒社員の初任給を150万ルピアと設定したままの企業があります。州が定める最低賃金との格差がほぼなくなってしまっているため、それら企業で勤める従業員たちの流出が懸念されます。
長年、一貫してきた賃金テーブルが現在の賃金相場に見合わない企業も少なくなく、今後は経済成長による一層の賃金上昇が免れない事態となるため、早急な見直しが迫られます。
なお、現在の新卒社員の初任給相場は、180万~220万ルピアと言われています。ただし、経済成長に伴い、近い将来にはその相場も底上げされると考えられます。
今年に入り早くも半年が過ぎましたが、人材は急激に流動しています。特に10年、20年と活動してきた企業にとっては、これまでの安定期が長かったゆえに 急な対応や見直しを迫られて大変ですが、設立ラッシュ後の競争に備え、基盤を整える重要な年になるのではないでしょうか。
Author : セルナジャヤ M
Posted: 2011-07-21 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第72回 「2011年上半期の人材動向」
昨年より日系企業の設立ラッシュが始まり、それら企業の動向は注目の的です。そんな中、人材においても今年は大きく動き始めてきています。◇高給人材の転職ブーム
インドネシア人マネジャークラスの賃金相場はこれまで800万~1200万ルピアと言われていましたが、中には頭角を現し、実力が認められ1500万ルピアや2000万ルピアの賃金を受けている者もいます。
ただし、長年勤めてきた会社からの評価は固定化してしまい、システム作りも終えて安定期に入っているために、いつになってもマネジャー職以上の役職が得ら れないままでいる、というジレンマを持つ者も多く、これまでの知識や経験を大いに生かすことができる転職先を探すも、給与の高さが足かせとなり、多くは転 職がかなわずにいました。しかし現在、そんな彼らの能力や経験を求め、基盤づくりを第一のプライオリティーとする新規設立企業によって転職が可能となり、希望額で採用され始めてきています。
◇スタッフ~中堅クラスの増員へ
リーマン・ショック後、経済成長国として台頭したインドネシアでは、二輪・四輪業界をはじめ、比較的多くの企業が成長期へと突入し、組織の拡大が急がれて います。既存社員の底上げによるスタッフクラスの新規雇用や、スーパーバイザークラスなどの経験者の雇用が急がれています。
◇採用はスピード勝負
特に中堅クラスは、どの企業も求めている層であるため、業界や求職者本人の経験によっては引く手あまたとなります。新規設立企業も採用を急いでいる現状では、短期間で獲得をしなければ他社に採られてしまうことも十分あることを認識しておかなければなりません。
◇経済成長による賃金の見直し
数年前の賃金テーブルを更新していないために、新卒社員の初任給を150万ルピアと設定したままの企業があります。州が定める最低賃金との格差がほぼなくなってしまっているため、それら企業で勤める従業員たちの流出が懸念されます。
長年、一貫してきた賃金テーブルが現在の賃金相場に見合わない企業も少なくなく、今後は経済成長による一層の賃金上昇が免れない事態となるため、早急な見直しが迫られます。
なお、現在の新卒社員の初任給相場は、180万~220万ルピアと言われています。ただし、経済成長に伴い、近い将来にはその相場も底上げされると考えられます。
今年に入り早くも半年が過ぎましたが、人材は急激に流動しています。特に10年、20年と活動してきた企業にとっては、これまでの安定期が長かったゆえに 急な対応や見直しを迫られて大変ですが、設立ラッシュ後の競争に備え、基盤を整える重要な年になるのではないでしょうか。
時事速報インドネシア便掲載


