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第55回 「日本人現地採用のポイント」 Author : セルナジャヤ 森 Posted: 2010-02-12 00:00:00 | Category: Share this post :
第55回 「日本人現地採用のポイント」前回は日本人求職者のデータについて書きましたが、今回は職種別に採用傾向や ポイントについてお話してみたいと思います。
◇選択肢広がる技術職 ローカル企業採用も
営業やカスタマーサービスなど顧客と接する職種の場合は比較的、語学力よりも 個人のパーソナリティーが会社にマッチするかどうかに焦点が置かれます。 フッ
トワークの軽さが求められることから、若手を採用される企業が多いようで、求人数が最も多い職種となります。ただし求職者に若手が極端に少ない職種でもあ
るため、性別を問わず幅広く求められることがポイントです。
秘書や通訳・翻訳、総務などは経験より語学力が求められ、読み書きも必要となること
から、留学経験者やインドネシア人配偶者を持つ女性を中心に採用が行われています。当初は秘書で採用し、本人の能力ややる気次第で、総務や人事、経理まで
兼任させるケースが増えてきているのは、「数年の任期で交代する駐在員を後方支援していただきたい」というのが企業側の主な理由です。
貿易や物
流関連職は、海外志向の高い方が多いためか、実務経験を持つ方のご登録が女性の中で最も多いのが特徴です。物流コスト削減が進められる中、物流業界では現
地採用が盛んになりつつあり、当国の規定も頻繁に変化することから、フレキシブルに対応するためにも長期勤務の可能な方が求められ始めています。
生産管理や金型技術などの長年の経験と知識が生かされる職種の場合は少なくとも40歳以上の人材が求められ、語学より経験が優先されています。人材育成に時間を要するほか、従業員の多い工場では幅広い管理能力が求められるためです。求職者データでも40歳以上の層が一番多く、本社からの出張対応で経費がか
さむ、本社からの出向者がいない、などとお悩みの企業にとっては好都合と言えます。
ただし多くの方が駐在経験を持ち、お子様が高校や大学へ進学される時期
に当たるため、企業としてもそういった人材の確保には相応の準備が必要となります。またこの数年の間にローカル系企業でも日本人技術者がアドバイザーとし
て採用され始めており、技術を持つ方々の選択肢もより広がっているようです。
中国やインドへの事業拡大が進む中、インドネシアにある多くの日系
企業は創立から10年以上が経過し、安定期に入りつつあります。今後は日本人の現地採用が大きな鍵となることは間違いないようですが、企業のニーズと今後
の計画とを照らし合わせ、検討を進めてみてはいかがでしょうか。
時事速報インドネシア便掲載
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