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第47回 「ドライバー事情」
Author : セルナジャヤ 高橋
Posted: 2009-05-22 00:00:00 | Category:
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第47回 「ドライバー事情」

「専属ドライバー」は日本の日常生活では見掛けないため、インドネシアに暮らす皆さんにとっては戸惑いの一つではないでしょうか。公共交通機関が整備され ている他国とは交通事情が違う当地では、どうしても車を利用しなければならず、安全のためにも
ドライバーを雇う必要があります。そこで今回はドライバーの 雇用に関するお話をご紹介します。

 ◇ユーザーは近い存在 言葉を交わし信頼を
 見下した態度を取ったり、ストレスで八つ当たりした結 果、ドライバーが故意に
急ブレーキを踏むようになった、失跡した、家族に嫌がらせのSMS(ショートメッセージサービス)を送った、揚げ句に車を盗んだ、 という話をよく聞きます。ほとんどはユーザーとの摩擦が原因となったケースです。ドライバーも人間であり、車という密室でかかわっていく以上、日ごろの対 応には気を配る必要があります。

 身の安全を委ねるドライバーとはコミュニケーションが特に大事だと考えたあるユーザーは、ジェスチャーと片言の言葉を交えて日本文化を伝えたり、家族の話をしたりして、「1日に1度は車内で笑う」と心掛けたそうです。こうして接したところ、それまではぎこちなかっ た車内が明るくなり、ドライバーがインドネシアの生活事情など有益な情報をくれたり、自身の家族へも気配りしてくれるようになったということです。

  ドライバーは運転が仕事です。ユーザーが会社にいる間はただ寝ているだけ、というところも多いのではないでしょうか。某日系企業では理由を説明した上で、 日中は何もしていないドライバーに簡単な計算など会社の雑務を与えたところ、「何もしない日々にうんざりしていた」とドライバーが自ら手伝うようになり、 本人のやる気をかき立てる結果につながったそうです。こうした取り組みをこれから行う会社がありましたら、業務の範囲を明確にし、実施後のトラブルを回避 するため、「必要に応じて会社の業務も行う」との内容を雇用契約書に付け加えるようお勧めします。

 人間は誰しも仲間として受け入れられ、円滑な コミュニケーションができると日々が
楽しいものです。しかしドライバーはとかく一般社員からも孤立してしまうため、彼らにとって最も近い存在は皆さんユー ザーとなるのが実情です。
異国だからこそ、身近な存在であるドライバーとの信頼関係が大切です。

 日本から赴任されたばかりの方々などは日常インドネシア語が身に付くまで苦労されることでしょうが、ドライバーとの日ごろのあいさつから、コミュニケーションの第一歩を
踏み出してみてはいかがでしょうか。

時事速報インドネシア便掲載

 

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