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第37回 「現地採用は売り手市場だが…」
Author : セルナジャヤ 高橋
Posted: 2008-06-06 00:00:00 | Category:
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第37回 「現地採用は売り手市場だが…」

先日の当地の某新聞に「現地採用は売り手市場」という記事がありました。
企業を訪問させていただくと、最近はよく現地採用の話題になり、「現地採用の日本 人が多くなったね。先ほど来たX社の営業担当者もそうだと言っていた」「あの会社にもいた」などと、駐在の方々も驚かれているようです。

 積極的に日本人を採用する企業が日系に限らず増えており、弊社の求人依頼や日本人の求職登録者も増えています。

 ◇昇給・産休の相談増=尊重し合って交渉を
 日本人の現地採用を考えている企業の担当者から、雇用条件や給料の相場などについてよくお問い合わせを受けます。既に勤務している日本人の昇給やボーナスの
支給、産休の扱いについてのお問い合わせが最近は特に多くなっています。

  大半の企業は1年に1度、契約更新時に昇給しているようです。率については現在の給料にも反映しているようで、それぞれです。金額自体は変わらないそうで すが、
例えば日本への一時帰国費用を会社負担にするなど、福利厚生の充実を毎年交渉していると言う方もいらっしゃいました。

 ボーナスについては、ローカルの従業員同様にTHR(断食明け大祭の手当)を支給する企業や、「日本人は対象外」とし別途“賞与”を支給して年収で13カ月分とする企業が多いようです。

  産休については企業によりかなり対応が異なっています。インドネシアの労働法に
従い、ローカルの従業員と同じように有給扱いで最長3カ月の産休を与えてい る企業もあれば、有給とはせずに最長3カ月の休職扱いとしている企業もあります。妊娠すると辞めなければならない企業も中にはあるそうです。

 上 記以外の給料やその他の条件は、基本的にはお互いの同意の下に交わされた
雇用契約書に基づきます。当地の労働法をどこまで重視するか▽ローカル従業員とあ まり差をつけないか▽同じ日本人ということで駐在員と同等に扱うか-などについては、企業の方針や考え方にかなり開きがあるように思われます。

 日本人の現地採用で大きな問題になったケースはこれまであまり聞いたことがありません。万が一、何か問題が起きた場合には、インドネシアで採用・就業する以上は基本的にインドネシアの労働法に基づき裁かれることを認識しておかなければいけません。
 いずれにせよ、採用する側・される側がお互いの立場になって考えれば雇用条件や待遇面でのもめごとがなくなり、交渉もスムーズにいくのではと思うのですが、いかがでしょうか?

時事速報インドネシア便掲載

 

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