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第26回 民族性と人事採用その2 Author : セルナジャヤ 高橋 Posted: 2007-05-05 00:00:00 | Category: Share this post :
第26回 民族性と人事採用その2前回は「ジャワ人」の民族性についてお話ししましたが、今回は求人依頼を受ける際に2番目に多く挙げられる「バタック人」についてお話ししたいと思います。
一般的にバタック人はしっかりしている、リーダーシップがある、しんが強い、はっきりしている、勇気がある-などと言われています。その反面、強引、柔軟
性がない、きつい、攻撃的などとも言われております。温和で人当たりが良く、柔軟性があると言われているジャワ人とは対照的で、民族について語る際には必
ずと言ってよいほど、 この2つの民族が話題になります。
◇性格強いバタック人、積極的な指導者向き
先日、某日系企業
のご担当者から営業マネジャーの求人依頼があり、バタック人を希望していました。これまで営業担当については、特に「バタック人」というリクエストを受け
たことがなかったので疑問に思ったのですが、営業内容を聞いているうちに意図が分かってきました。この営業部門はとにかく積極的に訪問し商品を販売しなけ
ればならず、精神的に弱く物おじするような人材は務まらないと言うことで、さらにマネジャーとなると積極性、強さが必要とされ、バタック人が適任だろうと
言うことでした。
ジャワ人は「従業員とのコミュニケーションがうまく取りやすい、従業員に受け入れられやすい」などの理由から人事管理
職に向いており、実際にそのようなリクエストもよく受けることをお話ししました。バタック人については、特定のポジションでのリクエストを受ける頻度は多
くはないのですが、リーダーシップや強靭(きょうじん)さが必要なポジションに求められるようです。周りに左右されず法律に基づいて判断しなければいけな
い法務(リーガル)担当に向いているとも聞いたことがあります。
バタック人はまた、民族意識が強いそうで、外部(例えば税務官など)との交渉の 際は、外部の担当職員がバタック人の場合は同じバタック人の従業員を交渉担当にするとスムーズに解決しやすい-などと聞いたこともあります。
バタック人はハキハキしたイメージで、時にはその性格が「強すぎる!はっきりしすぎ!」と誤解を招くこともあるようですが、このような民族性を理解してい
ればそう腹も立たないのではないでしょうか? もちろん、これらはあくまで一般論で当然、個人差があり本人次第となりますが、こうした民族の特徴を知るこ
とも従業員とうまく付き合うための参考になればと思います。
時事速報インドネシア便連載
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