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第32回 インドネシアは学歴社会!?
Author : セルナジャヤ T
Posted: 2007-12-07 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第32回 インドネシアは学歴社会!?

採用条件の1つに学歴があります。工場オペレーターの場合は大半が高卒のようですが、一般事務職になると、短大卒以上を条件とする企業が多いようです。さらにマネジャーなどの管理職になると、大卒を必須条件としている企業がほとんどです。

 ◇日本人幹部よりも、担当者がこだわり

 インドネシア人の履歴書を見ると、「S1」や「D2」などと記入されていることがありますが、これは以下の通り、学歴を表しています。
 S3(Sarjana 3)=博士号取得
 S2(Sarjana 2)=大学院修了
 S1(Sarjana 1)=4年制大学卒業
 D3(Diploma 3)=3年制専門学校卒業
 D2(Diploma 2)=短期大学または2年制専門学校卒業
 D1(Diploma 1)=1年制専門学校卒業
 SMK(Sekolah Menengah Kejuruan)=高等専門学校卒業
 (STM=Sekolah Teknologi Menengah工業高等学校もSMKの1つ)
 SMU(Sekolah Menengah Umum)=普通高等学校卒業
 (以前はSMA=Sekolah Menengah Atasと呼ばれていた)

 前回、インドネシア人の管理者は部下が育つと自分が追い越されるのではないか-と考える傾向があることをお話ししましたが、それを懸念してか、または学歴コンプレックスなのか、「自分よりも高学歴の人材を採用したがらない」とお聞きしたことがあります。

  また、日本人のご担当者は「やる気があり優秀な人材であれば、特に学歴にはこだわらない」と言われます。しかし、採用プロセスの中で「インドネシア人のマ ネジャーが、大卒でないとダメだと言っている」「ローカルスタッフが、××大学卒が良いと言っているから」「今いる社員が大卒者ばかりなので、同じレベル でないと受け入れられにくい」などとお聞きすることがよくあり、日本人よりもインドネシア人のマネジャーや採用担当者が学歴にこだわるケースが多いように 思われます。

 事実、「うちの会社のマネジャーは××大学卒ばかりだから、××大学卒の人材を紹介してほしい」や「できれば、××大学出 身者が良い」と大学指定の求人依頼を受けることも多々あります。日本人を現地で採用する場合も「待遇面がインドネシア人の社員よりも高くなるので、うちは 大卒の社員が多いから、彼らを納得させるためにも大卒者が好ましい」とお聞きしたこともあります。

このように、一般的に教育水準が低いと言われているイン ドネシアでは、学歴も1つのステータスとしてとらえられているようです。

 次回はご参考までに、有名なインドネシアの大学や採用の際に人気のある大学についてお話ししたいと思います。

時事速報インドネシア便掲載

 

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